言語構造論 大学院科目、偶数年度開講
この授業では、生成文法理論、語彙意味論、形態論、音韻論、機能文法、認知文法、歴史言語学、言語類型論などの言語学の各分野の最新の知見と成果を踏まえて、自然言語の構造の体系と、そこに見出される法則性について講述する。また、言語の形式と意味が通時的にどのように変化して来たか、その結果として、世界の言語にはどのような変異が見られるか、などの問題についても講述するとともに、演習問題にも取り組む。
統語構造分析 大学院科目、奇数年度開講
この授業では、特に複雑語の内部構造に焦点を当てることにより、言語学とはどういう学問か、人はことばについてどのような知識を持っており、どのような方法で獲得するのか、また、自然言語の(特に)形態統語構造の普遍的特徴とその通時的変化の過程に見られる共通性、および共時的多様性が生じる原因について学ぶとともに、それらを理論的に分析するための基礎となる知識と技術を身につける。また、言語データの収集手段の1つとしてのコーパスの活用法や、コーパスから得られたデータの定量的分析の方法についても学ぶ。
コミュニケーション表現分析 大学院科目、偶数年度開講
この授業では、自然言語(英語、日本語など)の構造と意味の関係を支配する一般規則(いわゆる「文法」)の概略を紹介した上で、「文法」に基づく英文の論理的読解と和文英訳の能力を向上させるための演習を行う。具体的には、英文法を十分に理解した上で、それに基づいて英語の読解と作文の訓練を行うことで、学術研究に使える正確で高度な英語のコミュニケーション能力を身につけることを目指す。
人文情報科学概論 大学院科目、毎年開講
人間社会情報科学専攻に所属する人文・社会科学系の教員が、それぞれの研究分野・専門の立場から、高度情報化社会における問題を論じる。
言語学・日本語科学 学部科目、毎年開講
本講義では、1950年代以降の現代言語学において明らかにされてきた自然言語の音韻・形態・統語・意味に関する法則性や変化の法則、言語獲得と言語運用を可能にしている脳内文法や認知・知覚のメカニズムについて教科書と教員の解説を通して学ぶとともに、コーパスを使って、特に、日本語や英語の語彙や構文の最新の用法や変化の過程などを調べる方法を身につける。